AI 人工知能- More than Human@バービカンセンター/ドラえもん/アニミズム/ロボットとの共存!?
大英博物館の「MANGA」展で何でこの漫画が無いの!?と思ったら
こんなところにあった。日本人なら誰もが知ってるドラえもん。
「AI」と言われて「は?」な人でもドラえもんを知らない人はいないだろう。
そう考えると日本で育った私達は既にロボットと共存する世界を容易に想像する
ことができている。しかも不出来な人間に愛想を尽かしながらもちゃんと
付き合ってくれるフレンドリーなロボットだ。
↓ ここからのつながりです!
それほどの興味がある訳でもなくメンバーで無料だから見に行った
バービカンの「AI」展。
展示出だしはドラえもんに加えて顔が描かれた縄文土器の展示もあった。
いきなりテクノロジーからではなくて「物」に命が宿っているアニミズム的な
ところから入っていくあたりに展示の方向性が感じられる。
昔のでっかいコンピューターとか(キューブリックの映画に出てきたやつみたいな)
AIBOとかまあこの辺はまだまだ可愛いもん。
展示の中盤になるとかなり暗くなる。
チェスの世界一がコンピューターチェスソフトに負けたニュース。
碁も然り。 AlphaGo対柯潔 - Wikipedia
これまで不可能と思われていた顔認識システムが開発されて束の間
白人バイアスで人種差別問題が起こっているとか。
知らなかったけどウェブのコメント欄の不快なコメントを消すのも
AIがしているらしい。ただアルゴリズムで消すもんだから有効な討論の
肝の部分も消してしまったり(コンテクストとかニュアンスはまだ
わからないのかもしれない)。
フェイクニュースの上をいく「ディープフェイク」。映像を編集操作して
本物そっくりの嘘インタビューを作り上げることだってできる。
(使われたのはオバマ元大統領)
AIを人間のモラルに反して使っている例、AIが今後人類の脅威になると察して
署名に連ねる科学者達・・・。
この辺はほんと暗い。超ディストピアン。
最後の部分にあったのは日本で製作されたアンドロイド。
目の前に立って腕を振りかざしたり手を叩いて見たりすると反応するような
しないような。
能面にも見える表情のない顔だけど目が合うと(?)なんとも妖美な感じ。
何かセンサー以外のもので感知されてる気がするのはもちろん
こっちの思い込みだろうけどそれでも不思議な体験でした。
見終わって感じたこと。
アニミズムがベースにある日本人にはAIを脅威と捉えるだけでなくて
共生できるスキルを開拓する柔軟性があるのかもしれないな、ということ。
シンギュラリティとか将来AIに仕事を取られるとか危機感を煽るメディアの
ニュースが多い中、この展示会はHopefulだった。
しかし知らない間にどんどんテクノロジーは進んでるんだな・・・。
*1:下書きでほったらかしだったのでとりあえず自分用覚書