「MANGA」@ 大英博物館ー英語になった日本語、国境を超えた文化、ノスタルジーと個人的感想
eeldog これ一番好きだった
これももう終わってしまったので自分用記録として。
始まる前から在英日本人達の間でも話題になっていた大英博物館での「漫画展」。
アニメでもコミックブックでもなく「MANGA!」というところがミソ。
Japaneseと言わなくてももう誰もが日本のものだと知っているものが
また一つ増えている。と、思って、いやもしかしてもう浸透しすぎてそれが
元日本語だと知らない人もいるかもしれない英語になった日本語。*1
出だしは鳥獣人物戯画、北斎漫画の原画、漫画の歴史、手塚治虫のインタビューなど。
この辺もまあ興味深かったけどまだ親近感を感じるマンガではなく。
自分が知ってる!と自信を持って言えたのは赤塚不二夫ぐらいからかな。
天才バカボンはTVアニメを先に好きになっていい歳してから漫画文庫本を
大人買いしたパターン。実際展示にあった漫画で自分が昔読んだ漫画というのは
少なかった。 それでも原画を見て感動したものは幾つかあった。
萩尾望都。有名なポーの一族も読んだことないけど原画を1枚見ただけでぞくっと
した。この美しさと完成度は素人の私でも天才だとわかる。
今度日本に帰った時探してみよう。
日本で育ってないのにこんなにMANGA好きな老若男女達が熱心に展示に
見入ってるのを見ると普通に漫画読んで、TVでアニメ見て当たり前のように漫画が
日常の一部になってた生活はラッキーというかある意味特別だったなんだな、と
思ったり。かなり日本人のサイケに刷り込まれているもんね、漫画。
ああそういえば毎月少女漫画誌を発売日に買いに行ってたなー、とか、
「それ一体何十年前やねん!」という記憶も蘇ってきて、かなりノスタルジー。
原画ももちろん良かったけど個人的にはだーっとコミックが並んでてその前で立ち読み
できるようなコーナーがあったり町の本屋のディスプレイが大きく映し出されてたのが
特に印象的だった。漫画の歴史も作品それぞれの紹介も展示の主旨だけどこの日本の
日常生活への漫画の浸透性、切っても切れない関係性を知ってほしかったんじゃ
ないかな。
知らない漫画で気になったのもいくつかあったのでリストアップ。
- Blue Giant Supeme 石塚真・ジャズ漫画
- 百日紅 杉浦日向子 ーこれは知ってたけど面白そうだから読みたい。
- 百人一首の漫画、ーちはやふるだっけ?流行ったような気がするな、これ。
- My Brother's Husband ー タイトルが秀逸。
家に帰って色々漫画について思い返してみたり懐かしい昔読んだ漫画の
タイトルを思い出してみたりして、あれ、と気がついた。
大英博物館さん、あの大事な漫画が抜けてるよ、あれをなくして漫画は
語れないでしょー!!
・・・と思ったらこんなところにありました。
そうやったんか、と。
続く
*1:例えば意外と「カラオケ」が元日本語だと知らない人は多い